時間をかけなれば良いものはできない、という考え
- 作者: 石井貴士
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2011/03
- メディア: 単行本
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こんにちは @tokunoribenです。
先日本屋で明らかにうさんくさい類の自己啓発本を発見して、サラッと立ち読みしてみたのですが、結構ブレイクスルーでした。
一分間勉強法という本です。
だいたいこういう類の勉強法は
「勉強をやってない自分を言い訳するために買ってくる本」なので、買っちゃう時点でどうしようもないです。
「あれこれ勉強法考えて勉強するより、勉強法をバカに売った方が儲かるわ」と気がついた作者のexit手段だったりするので、お布施お疲れ様です、って感じです。
ただこの中に買いてあった読書法の一種の一分間読書法というのが、結構よかったです。
どんなものかというと
「例えば人ってパッと見ただけで、優しそう、とか怖そうとかその人がどんな人かわかる。本もパッと見でなんとなく大事そうなとこかわかるはずだからそこだけ読めばいいw」
っていう読み方です。
で、ほんとにパラパラッて一分間で本をめくって読みます。
いやいや、読書法って言うからには何か読み方の指南とかあるでしょ、と思うのですが具体的な習得方法が
「こんなん読めるか!」っていう怒りの感情を読書にぶつけろ!っていう不条理きわまりない指南。
ただ、僕はもともと本読むのが早いのでそんなばかな、と思いつつもも試しにやってみると、これが結構読めてしまう。もちろん本の種類にもよるけど、本屋に山積みされてるようなビジネス本や自己啓発本ならサラッと読めてしまう。
というか、ある種の真理に気がついたといった方が正解かもしれない。
それをちょっとまとめておく
・本なんて大部分は忘れる
本はどんなにじっくり読んだってすぐに忘れる。これは忘却曲線というものを見れば一目瞭然だ。どうせ忘れるんだったら早く読もうが遅く読もうが関係ない。だったら早く読んだ方が無駄な時間使わない分マシ。
・◯◯はなぜ△△なのか、□□のための○○つの法則の類の本は目次だけ見ればわかるような内容しかかいてない
本屋に行けば山積みにされてるようなこんな本なんだけど、内容はマジで何もない。正直目次だけ見たら内容わかるような本ばっかだ。
俺は「本屋でタイトルだけ見て読書するための方法」とか本を出したいくらいだ。こんなもんだから、別にじっくり読む、という考え方自体が無駄。極論、目次と見出しだけみれば十分。・◯◯はなぜ△△なのか?→□□だからです! はい終了!
それを本文まで読んであげてる。1分以上も時間いらない。
・目的別に読書方法は変えられる
これは結構重要。そもそも、何のために読書するんですか、って話。
資格勉強、論文執筆、とかならまた違うけど、教養のために本を読みたい、って思うからこういう馬鹿なビジネス本とか買うんでしょ?
だったら、頭良く思われるのに使えそうな部分だけ、引っ張り出して読めばいいんじゃん?
こういうバカ本にはそういうテクニックが随所に盛り込まれてる。
頭よさそうな人ってのはキーワードと具体例の使い方がうまい人だと思うんだ。だから、こういうバカ本はその構成が意識されてる。なんかかっこいい太文字でキーワードが書いてあって、あとは作者がそれを判断するに至った事例や研究データが書いてある、その繰り返し。
それだけサラッと拝借しとけば、おk
でも、本は1分ありゃ読めんだよ!っていうブレイクスルーをもたらした時点でこの本はなかなか画期的だった。っていうかそれに気がつかせてくれたってこと。
おかげで本屋で立ち読みが楽しくなった。金払わなくても馬鹿なビジネス本が読み放題。内容薄くても積み重ねれば、大きくなる。
人間、時間かけなきゃいいものは手に入らない、って思ってる節多いと思うんだよね。でも、答えはそうじゃない。
そうやって億劫になって、やらなかったり、諦めたりするより、とりあえず時間区切ってでもやった方が身になったりする。
ブログもそう
ブログでアウトプットしよう、いいものを書こうと思えば思うほどかけなくなっちゃう。
だからこの本で得られたことを参考に、くだらない文章でいいから10分とか15分で書きなぐって見ることにした。
ここまで20分。毎日書いてもっと時間を短縮していきたい。
ちなみに1分間勉強法とかいう本は1分間立ち読みして捨てた。