AKB48が僕たちに教えてくれた大切なこと
こんにちは
@tokunoribenです。
昨日はAKB48の総選挙でしたね。
僕はと言えば
「ううん 全然悔しくないよ。二位とれた、みんなが応援してくれたってだけですっごい嬉しいもん…すっごい嬉しい…グスン…ヒックヒック…んだもん…ヒックヒック…でも、やっぱり悔しいよ…」って家に帰って泣きじゃくる優子を黙って抱き締めながらそのままベッドになだれ込みたい
みたいな妄想をしているうちに疲れたせいか寝てました。
それにしてもここしばらくのAKB48のブームには目をみはるものがありますよね。
まさに国民的アイドル、という愛称がぴったりですね。
それにしても僕たちはそんな彼女たち、そして黒幕の秋元氏からからたくさんのことを教えてもらいましたね。
この興奮覚めやらぬうちに僕達がAKB48から学んだことをまとめておきましょう
・ギャンブル48
AKB48のコンセプトは「会いに行けるアイドル」です。今ままでのアイドルと言えば我々下々の下民共は生で見ることさえも許されない高嶺の花だったのですが、AKB48はその概念を塗り替えました。秋葉原の劇場に行けばいつでもすぐ近くに彼女たちを見ることができるのです。メディア選抜、と呼ばれるような一軍選手であってもきちんと定期的に秋葉原の劇場に出演するそうです。もしかしたら、通ってる俺のことに気がついてくれるかも、いっぱい会ったら振り向いてくれるかも、応援したら思いが届くかも・・・そんなファンたちの思いを彼女たち(秋元)は鷲掴みにしました。
それが終わりのはじまりなんですけどね。
人間とは実に儚いものです。
人がジェラシーを感じるのはいつだってそうです。夢に描いたような生活なんて多くの人は何も感じないんです。
そんなものに接したって あぁ、そんな人もいるんだな、自分には関係のない話だ。で終わりです。
でも、自分よりちょっと豊かな生活をしている人、ちょっとかわいい彼女と使ってる人、ちょっといい仕事をしている人、
そんな人に触れてしまったとき、得も知れぬ嫉妬心が溢れてきてしまいます。
もしかしたら、自分も辿りつけるかも、手が届くかも・・・そうやって多くの人は自らを追い込んでいくのです。
届きそうで届かない、蜃気楼のような幻想をまとった存在、それがAKB48なのです。
あと、少し、あと、一歩・・・
1000円、2000円・・・
気がついたときにはもうあとには戻れません。
これが貧民どもから一番効率よく金を搾取する手段です。
・ジャンク債48
聡明な皆様はすでにお気づきかもしれませんが、AKB48はまったくかわいくありません。スタイルも全然よくないです。
幼少期から鍛え抜かれたボディを引っさげて韓国から乗り込んできたアイドルたちが、日本でトップをとっているアイドルが胴長短足集団だったと知ったときの絶望感を思うといたたまれません。
そんな彼女たちですが
「いや、かわいくないよね・・・」などと言おうものならそれこそ非国民のごとき扱いをされる、まさに国民的アイドル、という以外にはありません。
それはどうしてでしょうか? 答えは経済学の中にありました。
聡明な皆様はジャンク債なる言葉をご存知ですね。
ジャンク債とは、信用格付けが低くて利回りが高い債券のことを言います。しかし、ジャンク債は、デフォルト率なども考慮した理論価格よりも安くなる傾向があるので、それをパッケージにして運用すれば、リスクも分散されて高いパフォーマンスが得ることができるのです。
ちなみにサブプライムローンなんかはその最たる例ですね。
この仕組みをAKB48に当てはめてみましょう。
それぞれは御世辞にも誰が見ても満場一致でかわいい、というわけではない・・・どう見たってチェンジ!なレベルもいる・・・
でも、そんなジャンク債でも、集めてそれっぽくデコレーションしてあげると・・・
なんということでしょう!
ただの女の子が国民的アイドルになってしまったではありませんか。
そうなんです。AKB48自体は「高校にいた学年で一番かわいい子」レベルなのですが、それをジャンク債の仕組みを応用すると、日本ナンバーワンにだってなれてしまうのです。
世の中に必要とされていたのは完璧美女なんかじゃなかったんです。
だいたい佐々木希とか北川景子とかと付き合って何話せって言うんだよ。
君とが一番くつろげる? くつろげねーよバカ!
そうです。AKBのようにある人にはかわいくみえて、ある人にはブサイクに見える、そんなどこかにいるような女の子をたくさん集めてリスクを分散させてしまえば、それは誰からみてもどこかに自分の好みの子がいる無敵のアイドル集団になってしまうのです。
なんという素晴らしいシステムなのでしょう!
ちなみにジャンク債の最たる例であるサブプライムローンがその後どうなったのかはあえて言いません。
・ねずみ講48
みなさんAKBはそれぞれ独立してユニットを組んでたりするんですが、それがどういうレーベルから発売されているか知ってますか?
答えはこちらです。
所属レコード会社
AKB48→キングレコード
SDN48→ユニバーサル
SKE48→日本クラウン
フレンチキッス→エイベックス
渡り廊下走り隊→ポニーキャニオン
ノースリーブス→ソニー
チームドラゴン→コロムビア
NMB48→未定
そうなんです。お分かりのとおりAKBは音楽業界の共有財産なのです。
誰かだけが儲かるわけではなく皆が儲かるんです。
そうすると妥当AKB48!なんていうライバルが出現してこないのも、納得ですね。
だって仲間はずれにされて自分だけが儲からなくなるだけですから。
誰かが損するわけでもなく、みんなが儲かり続ける、そのための永久機関の宿命を背負ったのが彼女たちです。
これこそ近代人類が長い歴史のはてにたどり着いた無限にお金が落ち続ける最強のビジネスモデルなのです。
メンバーは次から次へと補充されていく、
ファンも次から次へと量産されていく、
そしてそのたびに上の方へとお金が循環していく・・・これをねずみ講と呼ばずになんと呼べばいいのでしょうか。
ちなみにそのピラミッドの頂点に誰が君臨しているかは言うまでもありませんね。
AKB人気はまだまだ収まりそうもありません。
しかし、市場がいつの日か真実に収斂していくように彼女たちもいつかは普通の女の子に収斂していくのです。
そんなあくる日の夜には
優子「わたしさ、こう見えても昔総選挙で1位とったこともあるんだよ? ねぇ、聞いてる?」
俺「ん、知ってるよ。俺は今のお前が一番好きだけどな」
優子「もう・・・バカ・・・こうしてやるんだから!」
俺「こら、バカやめろ・くすぐったいって!」
優子「私がずっと一位って言わなきゃやめない!」
俺「わかったわかった、優子は俺の一位だよ」
優子「…許してあげなくもないかな」
などという
やりとりが行われる日もあるわけですね。
うん。完璧に洗脳されてる、俺。