パクる技術
久しぶりに本のレビューなど。頑張って20分で書くぞ!
今日の本は、これ。パクる技術。
- 作者: 斎藤広達
- 出版社/メーカー: ゴマブックス
- 発売日: 2008/10/03
- メディア: 文庫
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表紙からして水野さんのウケる技術を完全パクってるあたりが実に潔い。
こうでないといけない。うっかり同じ作者だと思って買った俺なんてまさに狙ったようなカモである。
- 作者: 水野敬也,小林昌平,山本周嗣
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 文庫
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さっそく要点をまとめる。
パクるには3つの技術がある。
「成功事例から、新しいアイデアを生み出す」
「愚直にお手本を真似する」
「とにかく、すぐパクる」
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- 3つのパクる技術に共通する4つの手法-----
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(1)つまらないプライドは捨ててしまう。
(2)己の「強み」と「弱み」を知る。
(3)ゴールを明確にする。
(4)情報感度を高める。
「成功事例から、新しいアイデアを生み出す」ための、4つ手法
(5)新しい物を作り出すという意志を持つ。
(6)いつでも「Why(なぜ)」を問う癖をつける。
(7)「So What(だからどうするのか)」まで、考え抜く。
(8)リスクをとって、挑戦する姿勢を持つ。
「愚直にお手本を真似する」ための、2つの手法
(9)謙虚に学ぶ姿勢を持つ。
(10)やりとげる強い意志を持つ。
「とにかく、すぐパクる」ための、2つの手法
(11)チャンスを見つける嗅覚を鍛える。
(12)意思決定をシンプルに、スピーディーに
以上。例にもれずどこかのブログからパクってきた笑
パクるって言うと、日本人はすぐ拒否反応を示す。
そしておとなりの国をすぐパクリだ云々ってバカにして悦に浸ってる。
でも、このパクるって発想は実に大切だと思う。
なぜならそれが世の中の真理だからだ。
天才というのはコピーがうまい。凡才はひたすら努力する。
これが真理。
天才というのは自分でゼロから発明しようとはたぶん思わない。
宮本茂はスーパーマリオを「これまでのいろんなゲームのいいとこどり」と言ったが
それはつまりコピーの組み合わせでオリジナルを作ったわけで、
ゼロから1を生み出した訳じゃない。
これは現在の任天堂のゲーム機もそうだしGoogleが、スティーブジョブスが、ビルゲイツでも
みんなコピーの組み合わせの天才であり、
(Googleは他者のサービスを買収して組み合わせ、WindowsはMacのコピー、Macはパロアルト研究所の発明をコピー)
手塚治虫や現代の有名漫画家も映画やアニメや文学、写真、イラストのコピーをマンガに落とし込んだのであり
その映画のスピルバーグやジョージルーカスやキューブリックなんかは黒澤明をうまく組み合わせ
黒澤明はドフトエフスキーやシェイクスピアを組み合わせた。
コピーを昇華したようなエヴァンゲリオンを作った庵野秀明などは自らをコピー世代と呼ぶ。
かのニュートンや、エジソンだって他の学者のコピーを先に特許にしたような人達で、
アインシュタインに至ってはその特許庁につとめてたような人である。
もちろんパクリをやれば本物を知ってる人はいい気がしない。
日本人は「わかる人はきっとわかってくれる」なんていう、甘えた気質をどこか持っている。
だからパクられてもそれに反論するのを是としない文化がある。だからパクる方が強い。
こんなにパクリにメリットがある国なんて世界的にない。
所詮その経緯や真実を知ってる人はごく一部である。大多数の人間はいちいちその真偽を確認してから判断するほど暇じゃない。
自分にとって目の前にあるものがプラスならば真偽なんてどうでもいいのである。それが真理だ。
パクった人間、そして実際にそれを行動に起こした人間の方が世界では強い。
初期のインターネット業界では「楽天市場のビジネスモデル俺も考えてたよ!やられたな〜」とか吹聴してる人間が多かったと聞く。
今の皆はその話をして惜しいなぁ思うだろうか?
「インターネット上にECモールを作ってそこにお店を出店させてお店から出店料をとる」
こんなアイディアなんて大学生のゼミのプレゼンレベルだ。
みんなが考えつくことだ。こんなアイディアになんてなんの価値もない。
やったことに価値がある。リスクをとった人間が強い。三木谷氏はそれを愚直に実行しただけだ。
アイディアなんてなんの価値もない。
大切なのは実行すること。
それ以外に道なんてない。