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言葉の限界が、その人の限界。

人生論

ブログを書いていると、あぁこういうときにどういう言葉を使って表現するのが良いんだろうなぁ、とうまく表現できなくて悩ましく思うことがあります。自分の語彙が乏しいなあと思う訳です。

過去にブログでも少し書いたことがありましたが、トップに求められる素質として重要なスキルとして「デザイン」という要素が求められると思います。ここでいうデザインというのは狭義のデザインではなく、方向を指し示す、広義の意味でのデザインという意味です。

発見7 ■起業家にとってもっとも大切なスキルは「デザイン」スキル - 拝神


その中でも「言葉」というのは、特に重要な要素だと最近思います。言葉の限界が、その人の限界。と言っても過言ではないと思います。

言葉が共通の世界を捉えるための、フレームワークであり、共通の感情を理解するための必要フォーマットだからです。

言ってしまえば、国や民族による文化や考え方の違いも突き詰めていくと、言葉の違いによるものだと思います。



例えば、氷が生活と密接に結びつく、エスキモーたちが使うイヌイット語には、氷の状態を表す言葉として、「かなり溶けかけの氷の状態」「完全に固い氷の状態」「春がきて少し溶けかけた状態の氷」それぞれを指し示す単語があったりします。

氷と言えば「氷」という単語しかもたない日本人には、たとえこうやって表面的な意味を理解できたとしても、これらの単語の概念や文化の本質までは理解できないわけです。逆にエスキモーには、雨が多い日本特有の雨の種類をさす言葉、例えば夕立や五月雨やといった言葉がないので、この概念や文化を同じように理解できないでしょう。


自然現象でなく、我々が普段持つ、感情についても同じことが言えます。


例えば日本語で「嫉妬」という言葉がありますが、これは英語ではenvy(エンビー)やjelaousy(ジェラシー)といいます。本来の意味だと

envyは自分よりも上の他者を破壊しようとする、後ろ向きな感情の嫉妬のことを示し、jelaousyは「あの人のようになりたい」「あの人には負けたくない」と、相手をライバル視することで、自分の能力を伸ばそうとする人間を成長させるポジティブな感情の嫉妬のことを指します。

日本語ではどちらも嫉妬という言葉でしか訳す事ができませんので、日本人にはこれらの感情をどちらも「嫉妬」という認識でしかとらえることができません。

言葉として存在しないので自分の中で本質的には飲み込むには骨が折れるわけです。

この差が、成功者には惜しみない支援を送り、自分も負けないように頑張ろうとする英語圏の気質と、

逆に他人の成功や出る杭をめざとく見つけては、足を引っ張ったりネットで叩いて炎上させて相手を破滅させて溜飲を下げるのが大好きな日本人らしさとの違いをこういうところから垣間みることができたりします笑


また、言葉について同じ共通の感覚を持っている人たちとは自然と良好な関係を築きやすい背景があったりします。

学生時代に東南アジアを放浪してカンボジアに訪れた際に、駐在歴の長い貴婦人の方とトゥクトゥクが一緒になったときに聞いた話が今でも記憶に残っています。

日本は官民問わずカンボジアに対して積極的な投資が行われており、互いに親カンボジア、親日本が多い関係です。

そして実際に意識高い人たちが学校を立てたりしに行くのはだいたいカンボジアと相場が決まっています。

その背景には価値観の類似による居心地の良さがあるとその貴婦人は言いました。


例えば「きれい」という言葉。

日本語の「きれい」という言葉は、

beautiful(美しい)、clean(清潔)、tidy(整然としている)という概念すべてを包括した概念をあらわす、あるいは体現することができる言葉なわけです。

今、例として英語をあげましたが、例えば英語では日本語の持つ「きれい」がそれぞれ独立している言葉になります。

だから、例えば「きれいな部屋」というものひとつとっても、考え方が根本から、違うわけです。

日本人にとっては美しくて、清潔で、整っている部屋がきれいな部屋になりますが、英語圏では、美しいだけの部屋も清潔なだけの部屋も、片付いているだけの部屋も「きれいな部屋」になります。

カンボジアのクメール語では日本の「きれい」と同じような「きれい」を指す言葉が「サアート」という言葉があります。

日本人と美意識に対する価値観がかなり似ているわけです。だから、カンボジアは、東南アジアの中でもびっくりするくらい「きれい」だったりします。

面白いですね。

まぁ、長々と書いてきましたが、言葉はとっても大切だと言う事です。

自分が行き詰まったら、言葉について洞察を深めるのが良いですね。

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