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意識高い(笑)と小馬鹿にしてる人に哀れみを感じる。

起業論

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最初の3年で仕事人生の大半が決まる説 - sudoken Blog

周りで評判になっていたこの記事を読んだのだけどすごくハラオチした。

僕は普通に社会人やっていたらちょうど3年目の計算になるのだが、今の自分はまったく誇れるような仕事ができていないので、本当にこれは良くないなと思ってものすごい危機感に苛まれ猛省した。


他の人はどんな意見なんだろうと思って、はてブのコメントを見たら、

「意識高い系(笑)」「社畜ガー」

云々みたいなコメントで大半が埋め尽くされていて、残念というか哀れみの気持ちでいっぱいになった。


はてな界隈で残念に思うのは、意識高いのを小馬鹿にして、賃金を対価として正当にもらっているのが最善みたいな風潮である。


意識が高いとか低いとかで重要なところって、別に世界を一周するとか、利益度外視で仕事にガムシャラに打ち込むとかそういう行為じゃなくって、

普段の物事の見方や考え方が変わってくるマインドの部分だ。

意識高い行為のほとんどは、傍から見ると費用対効果が一見釣り合わなそうなことで滑稽に見える。

仕事にガムシャラに打ち込んでみたり、世界を一周してみたり、自己啓発本を読みふけってみたり、セミナーで有名人の話を聞きに行ったり、自分語りをしたり

その行為だけ見ると、「で、なんか意味あるのw?」と馬鹿みたいに見えるかもしれない。


でも、もう一度言うけれど、大事なのは普段のマインドの部分だ。

同じような日常を過ごしていても、事象について意識しているかしていないで入ってくる情報量や手に入る機会というのは圧倒的に違う。

これはカラーバス効果といって、立派に心理学でも確立された理論である。

赤色を意識すると、普段の通勤や通学の際に赤の物がやたら目につくというあれだ。

人生が好転したり、ビジネスがうまくいくというのは本当に些細なことがキッカケだ。

たまたま人との出会いや、たまたま発した一言や、たまたま目にしたニュース、何気ない所作。

そんなあとから振り返ればほんと微々たるアクション、忘れてしまいそうなが結果としておおいに人生を変えうる可能性となりうる。

それはただ気がついた、だけといえばそれまでなのだけど、周りに膨大な情報があふれる中で、それに気がつくことに普段から意識していたから気がつけたのだと言える。

実は人生において、あっちを選べば良かったという選択の違いによる損失というのはそんなにない。

それよりもずっとずっと大きいのは「気が付かなかった」ことによる機会損失である。

そしてその損失を自覚させてくれる機会というのは残念なことに、ない。自分の人生はひとつだけだから。

だからこそ、その損失を可能な限り意識を張り詰めて、周りにあふれる機会を逃さないようにしないというところに、意識を高くすることの本質があるのだと思う。


だからid:sudokenさんが書いている最初の3年で仕事人生の大半が決まるというのも、すごくハラオチがする。


3年間で今後の人生が決まる!と思って張り詰めた意識を持って普段の社会人生活を送った人と、


「あ、やりがいとかいらないんでとりあえず残業代ください。それと今日は定時で失礼します。」という意識で過ごした人は本当に雲泥の違いがでると思う。

新しい仕事のチャンス、新しいニーズの発見、新しい出会い、おなじ会社で同じ仕事をしていても、普段から意識していないと気が付けないことや機会に出会えないことはほんとうにたくさんある。

もちろん、会社外の何かに何らかの意義を感じてそこに自分の意識を張り詰めて取り組むというのは間違いではないし、それもまた人生を変える機会になり得るかもしれない。だとしたら「あ、やりがいとかいらないんでとりあえず残業代ください。それと今日は定時で失礼します。」というのも間違いではないと思う。

でも、そうじゃなくて適当に仕事をやって、残業代で買ったブルーレイのアニメを見ながらコンビニで買ったプレモルすすってはてなで「社畜乙」とかと叩いているのだったとしたら本当に目も当てられない。

大のおとなになってしまえばそれもまた人生だし、それを否定する人も批判する人もいないだろうが、しょせんその程度の人生で80年が終わりである。


もう一度書くけれど、人生でずっとずっとダメージが大きいのは「気が付かなかった」ことによる機会損失である。

そしてその損失を自覚させてくれる機会というのは残念なことに、ない、のだ。自分の人生はひとつだけだから。

意識の高い姿というのは傍から見るといまその瞬間瞬間は些細なズレとか誤差みたいで滑稽にうつるのかもしれないけれど、それでも意識高く人生を生きること以外に、損失を回避出来る方法はない。

「小才は縁に逢って縁に気づかず、中才は縁に逢って縁を活かさず、大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす」とは徳川将軍家の兵法指南役の柳生 宗矩の言葉である。

出来る人はそのことの大切さに気がついている。

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