起業の成功とか失敗って恋愛に例えるとわかりやすい気がする。

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昨日、起業家の様々な失敗談から学ぶカンファレンスのFailconというのが開催されたらしい。

いっぱい記事が出てた

以前、ネットで見かけた、FailconでのUberのCEOの失敗談の記事がとても感慨深いものがあって日本版あるなら参加したいなと思っていた。

起業の失敗談というからにはそれはもう上野公園あたりで段ボール引いて、ワンカップ片手にアタリメつまみながら先輩諸氏のありがたい前轍のお話を聞くのかな、と思ったら渋谷区の一等地で、参加費も5000円とかで平日開催とかで、その上でてくるのは今をときめくnanapiのけんすうとかで「かーっ 俺も失敗しちゃったもんなー ほんと失敗しちゃったもんなー」みたいなミサワ感あって、自称起業家で微妙な感じの僕は絶望して参加できなかった。


ビジネスをやろうとする以上、競争なので客観的な指標として勝ち負けは必ず発生する。

でもそれが成功か、失敗か、というのは一概には言い切れない。

前にも書いたけど、成功も失敗も事象のある一点においての結果にしかすぎないからだ。

その上ビジネスというのはお客さんのニーズがあって初めて成り立ち、ニーズ自体が時代の変化で変わって行くものなので、今は良かったとしてもただ同じことをしていると時代に取り残されて必ずいずれかは破綻する。

常に蠢く揺らぎの中で、大きな会社も小さな会社もみんな必死なのだ。

安定するためには自転車とおんなじで結局勢いを付けて走り続けないといけない。

立ち止まったら倒れてしまうのだ。

だから、成功と同じように失敗について向き合っても自分なりに考えを持っておくというのはとても大事なことだと思う。

成功しよう! これが成功だよ!っていうことを言ってくれたり、書いてある本はいっぱいあるしとてもイメージがしやすいのだけど、

これが失敗です!失敗とはこうだよ!って書いてある本や教えてくれる人って少ない。


よく日本は失敗を受け入れる文化がない、失敗のリスクが高すぎる、だから起業がすくない、とか言うけれど、あれは実際嘘だと思う。

リーマンショックとかで会社コカして悲壮感満載で死にかけてた人が、久々に会うとケロッと新会社立ち上げてて絶好調で左うちわとか普通にある。

同じように鳴り物入りで始めたサービスや製品が見事にコケても、しれっと新しいことしていて絶好調だったりとか普通にある。

もちろんその逆もしかり。ビジネスって面白いな、って思う。

この感覚って、起業とかから遠い世界の人にわかりやすく言うと恋愛に例えるとわかりやすい気がする。

例えば恋愛だって、正しい定義って人それぞれじゃん?

一途に理想のひとりの人を追いかけて、貫くのが良いっていう人もいれば、とっかえひっかえして乾くヒマ無いぜってのがいいって人もいる。

一応結婚といったひとつのくくりはあると言っても、結婚だとしても人によっては隣の家の幼なじみと高校卒業して結婚とか、あるいは、玉の輿みたいな形で一本釣りみたいなのが、成功だって言う人もいるだろうし、一概にこれが万人が理想とする結婚です、というのは実はない。

ビジネスもそう。自分のやりたかったことを実現したい、って動機もあれば、単にこれ儲かるだろ、みたいな理由の人もいる。そんで八百屋みたいな個人商店とか独立してフリーで好きな事やりつつそれなりに稼ぐのが良いって人もいれば、馬車馬のように死に物狂いで働いていちかばちかで勝負してドンドン事業を大きくしてくのが良い、ってのもある。

結局のところ、自分がどうしたいか、っていうので自分が決めるしかできないんじゃないか。

それで自分が目指してる理想が手に入ったら良いし、そうでないなら自分の中でどう折り合いをつけるか、ってことになると思う。

あとは恋愛でも年齢の影響があるように同じようにビジネスにも年齢によってフィールドが変わってくる要素も結構あると思う。

中学生には中学生の恋愛観ってのがあるし、大学生には大学生の恋愛観もある。

もちろん30代とか50代の恋愛観ってのがある。

だから、例えば40代のおっさんが10代の女子高生とつき合って結婚したいとか、いくら当事者が純愛だと言っても邪推して無理があるし、逆に小学生が略奪愛とか愛人とのドロドロ不倫関係とかってやってたらちょとヤバい。

やっぱそれなりの年齢とか経験に基づいた相場みたいなのがあって、それに著しく外れるとなんとなく結局は不幸になることが多い気がする。

ビジネスでもおんなじ感じで、大企業を勤め上げて、さあリタイヤって言う人が、facebookみたいな若者が使うソーシャルなんとかみたいなのをつくりたいとか言ったら結構危ない感じがするし、逆に10代がそこらの若者が、自身の知見やノウハウに基づく経営コンサルタントやります。みたいなのも同じく危ない感じがする。

自由恋愛とは言うけれどとはいえ幸せになれそうな一定の方向性はあるんだよね。

で、そもそもの話に戻ると起業の失敗って失恋っていうのに似てる感じがするよね。

日本は失敗を受け入れる文化がない、失敗のリスクが高すぎる、だから起業する人がすくない、っていうのを失恋で考えると、わかりやすい。

日本は失恋を受け入れる文化がない、失恋のリスクが高すぎる、だから恋愛する人が少ない、っていうとなんか違和感あるじゃん。

だって、恋愛ってどこかの一点で終わりじゃないじゃん? 

映画に出てくるハリウッドスターとかも、死別した最愛の人がいるから俺はもう恋愛しないんだ、とか言って悲しい目しておきながら最終的にはエンディングでヒロインとおせっくすするじゃん。

やっぱどこかで終わっても次があるよね。いちいち失恋したから次の恋愛はできない、不利だ、とかってどうのこうのって実際ないと思う。いい人がいれば恋愛するように、チャンスがあれば行くんだよ。

こんな感じで起業って恋愛に似てるよねって、考えたときに

じゃー成功とか失敗って何なのさ、っていうと失恋することじゃなくて、

相応の恋愛経験がないっていうのがいちばんヤバいことになるんだと思う。

失恋したって言うことは、少なくとも1人には愛されてたってことの裏返しだし、今まで恋愛したことがない人よりも、また恋愛できる可能性は高いじゃん。

逆にいい年して彼氏彼女いません、って一定水準を超えてしまうと結構危なくて、なんか彼氏彼女出来て結婚しようとか言われて絵とかツボ買わされたりしそうじゃん。

正しい判断が下せなくなってしまう。

酔った勢いで脈絡無く書いてしまったけど、結局何かって言うと、

結局酸いも甘いも含めて相応の恋愛経験がある人が比較的幸せな人生を歩みやすいのとおんなじで、ビジネスもやっぱり紆余曲折の経験を持ってる人が相対的に幸せな人生になりやすい。

起業の失敗なんて失恋みたいなものなのでたいしたことじゃない。むしろある程度失恋経験しておいた方が、結果として正しい幸せにたどり着ける。ほんとの失敗は適度な失恋のような恋愛経験を持っていないまま人生を過ごしてしまうこと。

でも、失恋するためには恋愛しないといけないのと同じで結局えいえいっってトライするしかないんだよな。

落ち無し。