日本はイスラム国を救うべきや否や?

前回のブログの記事では、世界や日本から若者がイスラム国へ向かう流れは止められないだろう、という背景を書いて、非常に多くの反響があった。



今、イスラム国という存在が日本の若者に語りかけるメッセージは、とてつもなく重い。 - 拝神



そしてこの記事では、前回かけなかった日本はイスラム国を救うべきだ、という部分について、書いてみようと思う。

これもあくまで個人的解釈で政治的な意図は特にない。




イスラム圏に特別な影響力を持つ日本。


まず第一に日本はイスラム教国家の国々、イスラム圏にとって特別な存在の国である。


イスラム圏と日本の関係は特に深い。十字軍に始まるキリスト教とイスラム教の宗教的対立や、直接的な戦火による対立を経験していないということも大きいし、歴史的な経緯もある。


例えば過去に日本の日露戦争での勝利がトルコを始めとする欧米列強の侵略に苦しむイスラム圏のアジア諸国の国民感情に大きな影響を及ぼしたことは疑いようもない事実であるし、現に世界一のイスラム国家のインドネシアも大東亜共栄圏の名の元に結果として日本の支配下で300年に渡るオランダ植民地支配から脱却し、自治の実現・独立を果たした。マレーシアもしかりであり、独立後はルックイースト政策という日本の集団主義と労働倫理を学べというのを国策として打ち出していたほどである。

また、日本がアメリカと戦い国を焼かれ、悲惨な原爆を2発も落とされ焦土と化しても、急激な復興をとげ、アメリカに負けず劣らずの世界二位の経済大国になったあたりも大変な尊敬を集めている。


そして、忘れてはならないのがバングラデシュである。

バングラデシュという国をご存知だろうか? 

f:id:tokunoriben:20141024021342p:plain

この国旗の国というとわかるかもしれない。

見れば見るほど日本の国旗に似ている国だ。

この東南アジアにある国は、あまり知られていないが、世界で4位の人口数のイスラム教信者数を抱えるイスラム大国である。

そしてその設立の歴史もそこまで長くはないし、血塗られた建国過程を経ている。

1971年にパキスタンから独立を果たした際の独立戦争では互いに殺戮や虐殺が横行し、なんと9ヶ月で300万人もの犠牲を出した。これは第二次世界大戦の日本の死者合計と同じである。

このような血で血を争う無惨な独立戦争を経て独立を行った際、先進国の中で最初に独立を承認したのは実は日本である。日本が世界に先駆けてこのバングラデシュという国を承認し支援して国際社会への入り口を開いたのだ。

バングラデシュの国旗は建前上は、豊かな緑と独立の血を模してデザインされたということになっているが、見てわかる通り、どう見ても日本の国旗を参考にしているデザインである。

それもそのはず、国旗を制定するにあたって、バングラデシュの初代大統領ラーマンが自国を真っ先に承認した日本への尊敬と憧れを兼ねて現在の国旗デザインを採択したというのが後年明らかになっている。実際に、両国の関係は非常に緊密なものとなっていて、1994年に南アジア諸国で初めて日本の国連安保理常任理事国入りに支持を表明した国はバングラデシュであったりする。それでもって日本の底辺層がありがたがって着ているユニクロなんかの服のタグを見ているとメイドインバングラデシュとよく出てくるのはこういう経緯があるのだ。


もちろん、こういったイスラム圏との特別な関係は中東各国においても同様だ。



海賊とよばれた男 上
海賊とよばれた男 上
posted with amazlet at 14.10.23
百田 尚樹
講談社
売り上げランキング: 885


最近話題になった「海賊と呼ばれた男」の主人公、出光佐三は1951年のイラン油田国有化の際に、イギリスによる爆破を辞さない報復的な海上封鎖の間をぬって、単身タンカーでイランへ石油買い付けに走った。その姿は石油が売れず困憊するイラン国民の心を深く打ち「救世主」と大歓迎を受け、国交関係の樹立に多いに貢献した。またビザ免除協定が結ばれていたイランと日本の間では多くの在日イラン人が生まれ、May J.やダルビッシュ有といった著名二世人を輩出している。

またイラン・イラク戦争では時の外務大臣安倍晋太郎が両国を回って紛争の調停を行っている。複雑な利害関係を持つ欧米諸国には決してできない両国の信頼があってのこそできる立ち回りである。その戦争の際に猶予期限以降無差別に上空の飛行機を爆撃するとのフセインの宣言に、各国の外国人が次々とイランから脱出をするが、日本はストのため飛行機を派遣できず、在留邦人の脱出は絶望的と思われた中、突如トルコが自国民を差し置いて、在留邦人のために飛行機を飛ばしたのは今もなお語り継がれる両国の信頼の証である。

現在渦中のイラクでも日本の信頼は特別だ。

渦中のイラクで言うと、イラク戦争の後、自衛隊はイラクへ人道支援の名のもと自衛隊を初めて海外に派遣した。日本の自衛隊の真摯で勤勉な姿は地元イラク国民の人々の心を打ち、過激派により駐屯地に砲弾が打ち込まれた際には、自衛隊の帰国を危惧した地元住民らによる「自衛隊、日本に帰らないでデモ」という他国の軍からはとうてい信じられないことが行われている。


もちろん経済的な結びつきも強い。

日本の原油の輸入先の実に80%はサウジアラビアやカタールといったイスラム圏に属する中東諸国であり、原発の先行きが微妙となった日本においてはまさに生命線であるとも言える。イラクは世界二位の原油埋蔵量があるとも言われている。


輸出に置いても、メイドインジャパンと名高い日本を代表する輸出品の自動車は過酷な砂漠でもばりばり動くということで大変な信頼を集めている。

トラックの荷台に機関銃を載せただけの簡素な武装車両を「テクニカル」と言うのだけれど、紛争国ではこのトラックに使われるのが揃いも揃って日本の中古の軽トラだったりして、日本語が入っていることが信頼の証だったりするのだ。

ちなみに、渦中のイスラム国はリッチなので、そろいも揃って日本のトヨタ製のピックアップトラックを使っている笑 結果として圧倒的な駆動力を持った彼らは電光石火のように各地を支配下におさめることに成功した。それだけ彼らが日本という国のプロダクトを信用しているということだ。

f:id:tokunoriben:20141024022321j:plain


しかも、日本のマスコミが世界表記のISISじゃなくて、イスラム「国」、だなんて過激派らしからぬ大義ありそうな呼称をわざわざ使ってるのも日本では大スポンサー様であるトヨタがISISっていうブランド名の商標をバリバリに持ってて使えないから・・・笑

なので、そういう意味では日本はすでにイスラム国に貢献している国の一つと言っても過言ではないだろう。そのうち感謝状でも送られてくるんじゃなかろうか。


それだけにイスラム圏各国からの信頼が厚い国が日本という国なのだ。


ちなみにイスラム圏の国々からいかに日本がいかに尊敬されているかはこの本に詳しいので、興味が湧いたら読んでみるといい。



イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか(新潮新書)
新潮社 (2014-03-21)
売り上げランキング: 7,419



そして、今イスラム国がこつ然と現れて世界を震撼させた。


彼らの数ある非行の中でも女性の奴隷制度(厳密にいうと性奴隷という書き方は違う)というのは、文明社会にかなりのインパクトを与え、イスラム国憎しの世論の流れを決定付けた。


残念ながら、奴隷制度というのは、現代社会を生きる我々にとっては、まったくもって想像すらできないほどに受け入れがたい価値観である。ましてや奴隷の名のもとに女性の性を弄ぶなんで言語道断、鬼畜の所業である。


ただ、中には、「アメリカにもつい150年前までは、アフリカから奴隷を死ぬくらいに船いっぱいギュウギュウに積み込んで輸入して「最上の働き手、元気のいい若者、繁殖用の女および上等の女」が流行のキャッチコピーになっちゃったりとかで、家庭の4軒に1軒に奴隷がいて、最終的に1000万人の奴隷をアフリカ大陸から無理矢理連行したんじゃないの?」などと指摘する人もいるが、それはそれで全く持って現代の奴隷制度とは無関係の話だし、


あるいは中には日本も、単身女性の3人に1人が貧困におちいっっている一方で、アダルトビデオは世界で最も多く実に1日100本以上の新作が生産されていて、さらに女性の68人に1人がいわゆる性を売り物にする夜のお仕事に従事しているなどという数字をあげて、「貧困から追い込まれてやむなくそういった性を強制的に売り物にする仕事つかざるを得ない人が多数いるのじゃないの?」などと指摘する人がいるかもしれないが、日本にはあくまで資本主義の名のもとに自己責任の結果、そうした職業があり自分の意志でおこんちロペロペしてるわけで、断じて女性が経済的に追い込まれたのをいいことにまるで奴隷のように女性の性を弄び、それを社会全体も許容して自己責任の名のもとに受け入れて、楽しんで謳歌しているなどという現状は一切存在しない。


まったくもって、我々には、イスラム国が根拠とするイスラム法の女性を守る為に婚前交渉を固く禁じ、戦争孤児保護を本来の由来とする奴隷制度というものは、実に野蛮で想像すらしがたい習慣である。

日本も世界を代表する先進国として、女性の人権とはどうあるべきかをしっかりと身を持って彼らに教えるべきだろう。





が、それにしても、イスラム国の非人道的行為はやはり許されるべきではないし、看過はできない。

ただ、武力による報復が決して事態の解決に結びつかないことは先の戦争が説明してきた。

なんか怖いから殲滅させちゃえ!  どれが危ないヤツなのかわかんないから、とりあえず遠巻きにポチポチ爆弾落としとけばいいっしょ!関係ない人も多分死ぬけど、まぁ、似たようなもんだし、どうせ安い命だし(笑) 後は現地の人同士で適当に殺し合って!


と言ったところで、負の連鎖を生むだけだということは過去の歴史が証明している。


では、日本はどうするべきか?

上述の通りイスラム圏との独自の強固な信頼関係と世界における経済的な影響力を併せ持つのは世界の中でただ一国、日本だけだ。


日本だけなのだ。

だとすると、こんな感じで、


ーーー

イスラム国「もう欧米が勝手に引いた線で勝手にここから国ねーとか言われて、殺し合ったり白い目で見られるのマジ無理ンゴ・・・自分たちの国つくるし(震え声)」


日本「いかんでしょ・・・(まぁでも、自分も昔の若い頃は似たようなことしてたけど)」


イスラム国「(アカン) アメリカに過激派言われて、ボロクソに爆撃されたンゴ・・・」


日本「もう辞める? なんだかんだで俺アメリカ国債結構持ってるから地味に影響力あるんだけど」


イスラム国「ファッ!? そら空爆で無関係の市民も死んで後に引けんそうよ。」


日本「まぁ、俺らとか唐突に原爆落とされて老若男女関係なく30万人とか殺されてっからなwww。それでも普通に復興したよ?」


イスラム国「ヒエ~ッwww 30万人焼殺とか(物理的に)大草原不可避www」


イスラム国「でも国土ボロボロで、産業が成り立たないンゴ・・・日本みたいな成功はこれは大変なことやと思うよ・・・」


日本「君んとこ石油めっちゃあるじゃん? じゃあ石油あるだけ買うから安くしてよ。 いまうち原発とかいろいろあって、石油欲しいんだよね。あ、ついでにその君たちがめっちゃ乗ってたトヨタもうちの国のやつだし、なんだったらその辺の技術協力とか支援もできるかもよー。」


イスラム国「ほげっ!?」


イスラム国「でも、アッラーは唯一神だから、認めてくれないとムリ・・・」


日本「ええんやで(ニッコリ。アッラーはぐう聖。なお、クリスマスもあまり祈ってない模様。」


イスラム国「!?」


日本「じゃ、みんなにごめんなさいしよっか・・・?」


イスラム国「・・・サンキューマッマ。なお、イスラム国に便乗して、イスラム関係なくただ好き勝手したかったヤツも混じってた模様。そいつらはポイーで。」


日本「わかる。」



イスラム国「よろしく二キーwww」


ーーーー

みたいな展開がマジで出来てしまう可能性がある国が日本。


まぁ、でも実際不可能なんだろうな。


日本が世界の独自の動きをするなんて、無理以外の何物でもないし、非人道的行為を広く


残念だから、ここに書いてある話はまったく非現実な妄想話だ。


我々はアメリカ率いる包囲網の一員として平和のために立ちあがらなくてはいけない。

なんてったってノーベル平和賞をとったくらいのリーダーだ。

その彼いわくこの世のがん細胞は根絶やしにしなければならない。彼らには居場所なんて存在しない。

f:id:tokunoriben:20141024023541j:plain
引用:http://bit.ly/VkLi8C
見ろ! この極悪非道なイスラム国の人々の顔つきを!!

いつこちらに牙を向けるかわからないぞ! 平和のためにやられる前に根絶やしにしてしなくてはいけない!

f:id:tokunoriben:20141024023713j:plain
引用:http://bit.ly/VkLi8C

こっちはイスラム国の子供たちだ!イスラム国の思想に染まって、実に凶悪な顔つきをしている。成長したら、牙をむくにきっと違いない!このような毒芽は早いうちに徹底的に始末して摘みとらなくてはいけない!多少の犠牲は必要だ!

f:id:tokunoriben:20140902161520j:plain
引用:http://huff.to/1xdTm7W

おっと!なんと、わざわざイスラム国にわたってイスラム国を支持する女性もいるらしいぞ!? 我々がなんのために戦ってるかまったくもって理解できないみたいだな! 口で言ってもわからないなら身体でわからせるしかないな!? 自分たちが支持しているものがどれだけひどいことをしているか、平和のために身を持って痛感するがいい!



えっ? 事件?! それもきっとイスラム国のせいに違いない! お! こいつはイスラム国を支持するようなことを言ったぞ!? こいつがイスラム国の一員に違いない! やられるまえにやってしまおう! 

えっ? 違った? ひどい!これもかれも悪いのは全部イスラム国だ!! 

こんな極悪人どもは地上から徹底的に消し去らないといけないな!? まだまだ助けが必要だ!


さぁ!! あなたも!! 平和のために! 今こそ悪を滅ぼそう!!


なんてね。