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人にはなぜか居心地の良さを感じられる年齢層があってそこが人生のピークなのかなぁというお話。

なんとなく、Amazonでセールだったので読んでみた「ぐらんぶる」という漫画が自分人生史上五指に入るほどの面白さで、速攻で全巻買いそろえて何度も何度も読み返してはニヤニヤしてしまうくらいにははまっていて、こんなに同じ漫画読み返すとか自分人生史上においてなかったので自分でも感情の整理がつかなくてどうしようか困っている。

ぐらんぶる(1)
ぐらんぶる(1)
posted with amazlet at 15.09.10
講談社 (2014-11-07)



漫画の内容としては、なかなか珍しい大学のスキューバダイビングのサークルをテーマとした青春コメディー漫画というものに分類されるのだと思うのだけど、まぁ、大学のサークルというものを経験したことがある人には伝わると思うんだが、実際の大抵の大学サークルと同じように、ダイビングサークルだからといって、ダイビングの専門的な解説なんてほとんどしてなくて、ほとんどのシーンが素っ裸(ただし男)が呑んだくれているギャグ漫画で、ダイビングに関することがほとんど出て来ない実にふざけた漫画なんだよね。



似たようなスポーツコメディ漫画のジャンルではパッと思いつくところでいうとかのレジェンド、稲中卓球部みたいなのが有名どころかなぁって思うのだけど、ただいかんせん「ぐらんぶる」は作画とかコマ割りの展開が感動的に美しくて、面白くても絵が苦手だと没入できない俺みたいな層にツボすぎて、思わずスクショとかとりまくってしまったわ。

ちーちゃんかわいいよ。ちーちゃん。


つたわるよね?つたわるよね? このスクショでツボ感つたわるよね?w
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うは、俺キメェww



ちなみに原作者は「バカとテストと召喚獣」っていう有名なラノベを書いている人らしいね。僕は読んだことはないけれどなぜかタイトルは知っているので、おそらく有名なラノベなのだと思う。


ただ、当然こんなに俺史上五指を争うおもろい漫画なんだから、ネットでもまとめサイトとかいっぱいあって、ファンとしてはにやにやできるまとめ記事とかがあると思って意気揚々と検索してみたのだけれどろくにまとめブログとか感想書いた記事も出て来なくて、あんま人気ないのか。と思って衝撃を受けた。


最近ふと思うところがあっていつかブログに書こうと思っていたのだけれど、漫画で学園ものっていうと、ほとんどの漫画が高校生活がテーマで、実は大学をテーマにしたものっていうのはあんまり多くないなぁと思っていて、(設定としてはあるけれど、主題とか舞台になるようなので有名なのはそうないよね?)

これはやっぱりいくら今の日本が大学の全入時代だからといっても、大学進学率はせいぜい50%程度で、日本の半分は高卒っていう状況からすると漫画で大学生活をテーマにするというのは、「俺らが必死に働いている間、親の金で好き勝手遊びやがって・・・」という高卒の嫉妬心を煽るみたいであまり感情移入しにくいというか、実体験として大学生活のバックグラウンドを持っていない人には没入しにくい、ということで漫画をマーケティングの目線からみたときに、まぁ同じ学園生活なら高校をテーマにした方が割とターゲットが広くなる理由で、実は大学生活をテーマにした漫画でおもろい漫画って少ないんじゃないか、って気がついた。ちなみにひとえに大学生活といっても、理系か文系かとか地方か都会か実家が一人暮らしか、リア充かぼっちかでそれぞれ属性はまったく別物なので、めちゃくちゃツボ感を狙いにくいのだけれけど、高校生活というのは一応日本人のほとんどは共通の人生経験を持っているので、実際はありえない、なぜか無駄に権力がある謎の生徒会とかのとんでも設定でもすんなり冗談の範疇として受け入れられるというか、フィクションとしての面白さがでるというか。


つまるところ、高校生時代っていうのが多数の日本人にとって人生の機微を感じる上ではピークの年齢なんだろうなぁって思うというか、そこにみんな共通の情景を見出しやすいのかな、っていうのを考えているうちに冒頭の問いに戻って自分がなんでこんなぐらんぶるという漫画にはまったのかなーっていう理由は、俺にとってはそういう大学のこの年齢層が自分の人生史上ピークだった説、というのが割と現実的な解としてでてきてしまって衝撃的だった。



うちの会社にはいま、大学のインターンの子が何人がいるのだけど、これが皆とんでもなく優秀で、自分が同じ年齢のころにインターンをして考えていたこととかやっていたことと比較すると、当時の俺が同じ年齢であったということが信じられないというか、衝撃的でこの学生らの末恐ろしさを感じてしまうことが多々ある。もちろん、採用にいたるまでいろいろと結構な数の学生とかいわゆる意識高い学生とかと面接とかをしていて、その中では表向きはうわぁすごいねぇと言いつつも頭の中では、
(あーはいはい、意識高い高い。だいたいおまえが言ってるインターン経験とやらは、ただの学生向けにお膳立てされたお仕事ごっこ体験コーナーだろwww そんでもってなーにが新卒募集してるような会社のインターン経験や内定だけで意識高い俺(ドヤァとか言われてもwww。自分は単に都合の良い安価な労働力が欲しい労働集約型産業の労働者ですいうとるようなもんやんけw)

みたいなことを思いつつも、面談の数をこなしているとなぜか直感でダイヤの原石感を感じてしまう学生と出会うことがあって、その場合三顧の礼で採用して、やっぱりこれが皆とんでもなく優秀で、向上心というか成長速度というかスポンジが水を吸うみたいにどんどん吸収して、投げたボールをバコスコ打ち返してくる様が面白くて、

うーーーーん!!!! とはいえいくらなんでも会社としてはこんな重要な意思決定を学生のインターンに任せてはいけないだろ!!!!よく考えろ!!!! いったい代表は何をしてるんだ!!!!あ、代表は俺か!!  というような場面が多々経験しつつも、いまこの年齢でこの子らがこの経験をすることで、その子の将来の可能性がどうなるのか、正直みてみたい気がする・・・と思いつつかなり会社の重要なプロセスを委ねてしまうのを結構経験したりしまっていて、なんていうか、そのプロセスというか、自分が20代かそこらの学生の可能性と接していることに居心地の良さを感じているというか、そのやりとりの中ではたと自分の目線の高さの現状に気づくことがあるというか、もしかしたら、俺にとってこの頃の自分が人生のピークだったのかなぁ、と感じることが節々にあって。

正直、俺自身もまだまだ20代なわけでもっと目線をあげて上へ上へと成長していかないといけないと思いつつここに居心地の良さやたらればの可能性に強くてニューゲーム感のゾクゾクするほどの背徳感を感じてしまって、ああ、ぐらんぶるの漫画の話もあったけど、やっぱりもしかして俺にとって自分の人生のピークはあの頃だったのかなぁ・・・と切なくなるときがあって、いろいろ考えさせられて、まるで学生じゃないかっていうくらいに安酒でアルコールを飲んだくれてしまうのでありました。

ぐらんぶる(4)
ぐらんぶる(4)
posted with amazlet at 15.09.10
講談社 (2015-09-07)