男の育休なんてゲス制度は一刻も早く廃れるべき。

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国会議員の男性が育児休暇を取得するというニュースを見た時、僕は少しムカムカしました。

そもそも育児休暇という概念は労働者の権利であって、当たり前ですが、個人事業主、フリーランス、自営業、会社役員などその他には適用されるものではありません。

労働者は雇用保険から育児休業給付金として最大67%ものお給料がもらえますが、前述した役員やら何やらは一切もらえません。

ネット界隈ではブラック企業ガー、ブラック経営者ガーとさもブラック企業の経営者が優秀な従業員を搾取して高級を稼ぎ悠々自適な生活を満喫しているような表現が蔓延りますが、現実はそうではありません。

経営者・自営業と言っても、いわゆる皆さんが思い浮かべるような社長だけがそうじゃないですからね。多くの場合、経営者とはいうものの実質的な主力労働者でもあります。

それこそバイトが休めばひぃひぃ言いながらコンビニに立っている店長やら、イオンができてつぶれかけの八百屋の店長、チェーン店に押されて必死な飲食店の店長、厳しく危険な建築現場の職人、長時間勤務が求められるトラックの運転手などなど

こういう人たちも皆「自営業」ですからね。

彼らが、仮に育児休暇をとりたいといったころで、保障してくれるものは何もありません。

また当たり前ですがトップが休んだからといって問題なく動ける組織というのは、そう多くありません。多くの場合トップを欠いた組織の結末は悲惨です。

日本にはこういう人たちが421万人以上います。これは日本のすべての国公立学校の先生の合計の数より多い数です。

彼らはすべて「自己責任」の名のもとに何の保障もなく仕事と育児に向き合っています。

それに対して国会議員はどうでしょうか?


国会議員はいくら休暇を取っても給与は全額(年収約2,000万)支給されます。また、忙しそうに見える議員でも国会議員でも果たすべき職務とされている本会議や委員会への出席は平均週3日の9時~17時だそうです。

それ以外は任意で出席する会合や地元活動、まぁ言ってしまえば自分の次の当選に向けて種まきみたいなもんなので、別に何かに拘束される規約があるわけでもなく、勤務時間が定められている民間よりはるかに圧倒的に有利な条件でいくらでも時間がつくれるわけです。育児に専念したければ、民間の労働環境よりはるかに自由度が高い中で、時間を確保出来るはずです。

それを「普通の夫婦が直面する困難さや、男性の育児の大変さを本当に経験したい、彼らを応援したい」で育児休暇ですからね。

そりゃ、起業家みたいな自営業の中でも底辺の職種である私はドン引きですよ。何を言ってるんだコイツは。と。


まぁ、とはいえいくら実態に則していなくとも、国会議員というのは広く遍く国民の代表ですから、そういった公私ともに規範となるべく影響力の高い人が、意思表示をするのは社会への問題提起という意味では決して悪いことではないと思いました。ここは寛容な精神を持ってこのムーブメントを見守ろう、と。僕は思ってたわけです。



でも、実際は・・・知っての通りこの議員はとんでもないことをしてたわけです。

「妻を助け、子供を育てるために育児休暇を!」と言ってた人間が、


奥さんが出産間近でいつ子供が生まれてもおかしくないっていう状況下で、不倫ですからね。


しかもまだデリヘル呼んだとか風俗にいったとかだったら、まー、男だしなぁ・・・とギリギリ理解できなくもないのですが、奥さんの着付けしてた巨乳グラビアアイドルをナンパして奥さんが家にいないのをいいことに、家に呼んでワンチャンやってたとかですからね。

しかも奥さんも、早稲田卒、ミス日本関東代表の容姿端麗の才女、んでもって、この浮気相手もミス湘南のFカップ巨乳とやらですからね。

いやー、ハッハー、高い税金もらって、育児休暇云々言ってた議員様の結果がこれでしょ? 


「実際に自分で育休をとって育児を経験することで育児がいかに大変か、女性の負担が大きいかということがわかりました。」


みたいなことをしれっと普通に育休から復帰したらのうのうと抜かしてたわけでしょ?? さぞかし国会議員の肩書とやらはナンパに使い勝手がよかったんでしょうね。

はっきり言って、もうバカにしてますよね??
 
国会議員だろうが、なんだろうかというのをさておいても、同じ男としてみても風上にもおけない畜生以外の何者でもないゲスの極みですわ。


今回の騒動で、もはや議員が云々とかいうのを通り越して、男の育休といかいう制度もゲスそのものだなと失望しました。


実態と則さない、実態を反映していない制度そのものに対して自分はその象徴だからといって代弁するのであれば、

その象徴が著しく信頼を損ねるような行為をしたらその制度自体も攻められて然るべきじゃないですか?? 

それをさもこの問題は育児休暇の問題とは何も関係ないだの、言ったところでまったく説得力がないです。

イクメンだのなんだの言ってこんな制度を堂々と推進してる人間にも内心はこんなことを考えてて、クズばかりでロクな人間はいないんだろうなぁと思われても当然ですよね。



そもそも男の育児休暇って本当に必要なんですか? 女性なら母体への影響とか授乳とか育児に及ぼす影響を鑑みても育児休暇ってとても合理的だと思うんですが、男性がそこまで常時待機していないといけない理由ってなんなんでしょうか?


子供が生まれると大変だから、その分通常の休みとは違って、特別に最大1年まで休暇を取れるようにして、それを理由とした待遇の変更は許さない、法律違反だって言いますが、

残された会社のメンバーは人が抜けることによってその分の業務負担も行わないといけず、経営者も経営者で期限が定められているから代わりの補充人員も雇うことができず、そんでもって育児休暇終わってきてかえってきたところで、業務のキャッチアップにもどれくらい時間かかったとしてもその費用をだれか負担してくれるわけでもなく、埋め合わせのために必死で頑張ってくれた人間を代わりに昇格させたりしようとしようものなら、育児休暇を理由とした待遇の変更は法律違反とかで、罰せさせられるわけでしょ? 

マジでゲスい制度じゃないですか?? 誰が得するんですか。

んで、育児休暇というからには子供がない家庭や、未婚はもらえないわけでしょ。

同じ労使関係の立場なのに。片方は金をもらって待遇が保障されつつ税金で優雅に家族団欒を楽しんで、もう片方はその穴埋めのために必死になって働かされる。

まぁ、言ってしまえば金もないブサイクでどうせ相手もいないんだからその分他より多く働くのは仕方ないよね(笑)っていう社会からのメッセージってことですか。バカにしてますね。
 

ただ言っておくともちろん僕は、女性の育児負担が軽減されるのは同意です。男性が子育てに積極にも関与すべきだと思います。


が、そのための解としてバカのひとつ覚えみたいに男性の育児休暇ガーって、本当に正しいんですかね??みんな幸せになるんですかね? ということを言いたいわけです。

そうじゃなくて、例えばベビーシッター利用に補助金を出すとか、時短勤務を認めたり、在宅でのリモートワークを認めたり、っていって柔軟な働き方を許容したり推進するっていう方が本質的だと思うんですけれど、違いますかね?? そういう柔軟なワークスタイルを許容したり認められれば、別に育児というものをきっかけに仕事を休んだりしなくても、合わせた働き方で働くこともできると思いますし。

あと男性なら、無理に自分が育児にかかわらなくても、その分奥さんの分までガッツリ働いて母子ともに経済面で楽をさせてあげるということも可能なわけです。

また、「鍵は、犯罪者を防ぐためにあるわけではない。善人を犯罪者にしないためにある。」という言葉があるようにたいして必要もないのに、無駄にダラダラと時間をすごせば、人間ですからつい暇を持て余して、某の国会議員のように魔がさしてしまうということもあるかもしれませんよね。

そういういろいろ選択肢が無数にあるなかで、それをバカのひとつ覚えみたいに男の育児休暇ガー、とか必死になって言ってるのって、なんかどうしてもずっと会社休んでまで家にいないとできないようなことでもあるんですかね?? 例えば不倫みたいに。としか思えないですよねー。


イクメン(笑)