自分の意識が低すぎて心が折れそう。ってか折れた。
最近、自分の意識の低さと甘さに危機感を覚えていたので、何とかしないと何とかしないと・・・と思っていて、たまたま前回のブログ記事を書いたご縁もあって意識高いid:sudokenさんとランチできた。
結果として、「甘すぎるよ!甘い!」と想定通り厳しい意見をいただいて大変刺激になった。
でも悲しいかな、どんなに刺激的な言葉を頂いても一晩立てば人はその思いの大半を忘却してしまう。
今日はいつものように忘れたくないので、自戒を込めてブロクに記事として残しておこうと思う。
メモというか整理を兼ねた自分の思うところも多数付け加えている。
ほとんど原型がない。
■「ビジネスの経験が甘ぇ!」
スポーツだってアートだって、どんなに基礎能力が高いからといっていきなりプロになれることはない。イチローだって毎日毎日何十万回と素振りをひたすらやり続けて今があるし、ピカソだって、あの変な絵を書く前の圧倒的な画家能力の裏付けがあった上であの作品が世にでている。そういう意味でいうとやっぱりビジネスにも「型」のようなものがあって、そういう「型」をある程度理解した上で、オリジナリティが発揮されるというのは往々にしてあると思う。
そこで自分はビジネスの「型」に触れる経験がすごい不足していると最近死ぬほど痛感している。
例えば、孫正義だって、ある日いきなり突然ソフトバンクをたちあげたわけじゃなくて、若い頃はいろいろな経験をして場数を踏んで今がある。
学生時代に特許翻訳機を作って1億円(!)で大企業にバイアウトしたり、日本でブームが去ったインベーダーを大量にアメリカに輸入してボロ儲けしたり、もうそういうビジネスのいろはというのを肌で経験して、あのソフトバンクの今があったりする。
もちろん年齢による経験の差も違うけれど、そもそもキャリアの環境も違いすぎる。
この画像を見ればもうどういう環境でsudokenさんがいるのか一目瞭然だ。なんだよこの職場。オールスターだろ。どうすんだこれ。
もし日本に本当の意味での起業予備校みたいなのがあったとしたら、日本で考えうる上の最強の門外不出トップティア集団。
ちなみに、進学校にいるの一番のメリットは「それが当たり前」だと思う環境にある。
そういう意味でいうと「100億の売上も立てられない規模のビジネスなんてやる価値がない。」というマインドが当たり前の環境で日々切磋琢磨されている人間と数百万かそこらの世界観で生きている自分では、圧倒的に見てる景色が違いすぎるよ。
その上さらに、このビジネスが蔓延る資本主義という世界は残酷なのだ。
儲かるとわかれば「よくがんばりました。」なんて周りが褒めてくれるどころが、どうもどうもおいしいネタを見つけてくれてありがとうとばかりに利益をガッポリ競合や大企業に持っていかれるなんてザラだ。
ビジネスはそういう無差別級の海千山千の連中を相手にしないと行けない。
その環境で生き抜くには、自分はなんてお子様すぎるんだ。。。
なんというか、自分は「俺っち東大とかいきたいっすんよねwww まぁ最悪早慶くらいに行きたいすねww」とか言ってる偏差値30のFラン高校生のようなもので、とても哀れっすぎて、自分を正視できなかった。
■「メンターの不在が甘ぇ!」
どれくらい理解されるかわからないけれど、会社を立ち上げてまず最初に一番苦しいのは、メンターがいないということ。だと僕は思っている。
もちろんアドバイスをしてくれる人や、株主や応援してくれる人というのはたくさんいるけれど、本当の意味で「メンター」と呼べる人は少ない。
また、人を叱るのが、実は一番エネルギーを消費する。誰だって嫌われたくないし、良い人であろうと思っている。
そういうエネルギーを消費してリスクを背負ってまで、関係のない第三者、何の価値もない人間に叱ってやろうという人間はなかなかいない。
特にビジネスという利害関係が絡み合うところではなおさら難しいだろう。好きの反対は嫌いではなくて、無関心だ。
どんな人生であれ、そういうメンターに恵まれた人は幸せだと思う。
sudokenさんは歴戦の猛者たちをメンターに持っていると言っていた。
「それは、なぜそう思うの?」「それって、具体的にどういうこと?」「数字でいうとどういうこと?」
メンターは、そうやって質問をして、考えを掘り下げてくれ、時には認識が甘いと叱ってくれる。
質問されてはじめて、自分の考えが及ばないことにはっと気がつくことがある。
僕は、そうやってsudokenさんに簡単な質問をされても、何も、何も答えられなかった。結局考えているようで自分では何も考えていなかった。
起業すると成長すると思っている人もいるが、僕は今の自分がまったく成長できていないと思って鬱になる。
どこまで行っても自分のダメなところしか見えないし、それを褒めてくれる人も叱ってくれる人もいないし、リーダーという立場である以上、弱音を吐くのも憚られる。
もちろんメンターなんかいなくたってそれを組織やチーム、純粋なビジネスへの思いでカバーするのはできるが、それもできていない。そういう意味では暗中模索の中、無差別級を相手に戦い抜くための環境づくりやマインド形成に僕は失敗している。
■「数値と時間の管理が甘ぇ!」
マネジメントというのは突き詰めると数値と時間の管理に行き着く。自分で事業をやってようが、会社で管理職になろうが、数値と時間の管理というのは原則として非常に厳しいものだ。
会社ではそういう数値の管理をルールやシステムで管理しているが、自営業では自分で自由にコントロールできるため、常人を上回る自己管理能力を備えていないとどこまでも安寧の泥沼から這い上がれない。
時間の管理も甘い、目標の管理も甘い、お金の管理も甘い。そして、自己への管理も甘い。
というか、逆に俺っていままで何かを管理できた経験ってあったカナー・・・
自分の自己管理能力の低さに絶望する。
「自己管理ですらできない人がどうして会社ができると思うの?」
ほんとその通りですわ。。。
■結論:全部甘ぇ!
結局のところ、ボクには自分の中でこうしたいという朧げながら思いはあっても、それをビジネス的なロジックで数値と期限で組み立てることに著しく能力が欠けているし、それを遂行していくのに必要となっていくビジネスの「型」の経験も少なすぎるし、それらを補完するような環境形成も、土台となるビジョンも持てていない。
ってか自分って将来どうしたいんダッケ??
もちろん多くの人間はそこまで具体的に考えていないし、無理に今すぐ考える必要もない。
でも、僕は会社を作った、トップとして方向を指し示さなければならない立場である人間である。自分で自分の中に明確なアンサーを持っていなかったらどうやって、人やビジネスを率いれることができるんだ?
今の僕には、そんなの関係ねぇ!と跳ね返す根拠のない自信もないし、何十万回の素振りのような自分をささえてくれる原体験もない。
なんというか、自分の意識の低さに心が折れそう、っていうか俺はもうすっかり折れている。
君子は器ならずとは言うが、そもそも小物すぎて、器どころか、もはやバクテリアくらいの価値もないわ。
もう俺とか恥ずかしいから自称起業家のニートでいいよ。
でも、こんなに心折れてても、ダークサイドに染まってても、ブログ書いてて気がついたけど、まだほんのすこしだけ、ほんのすこしだけ、反骨心、よっしゃ一矢報いてやろう、っていうほんの一筋の光明だけがあって。
「一燈を提げて暗夜を行く。 暗夜を憂うること勿れ、只一燈を頼め。」
という佐藤一斎の言志四録の言葉は、僕が一番大好きな言葉で、この言葉があったからぼくは今がある気がする。
なんというかいままさに最後の一燈なんだと思う。最後のマッチ。本当に吹けば消し飛ぶ小さな光だけど、この一燈が尽きるまでは信じて一歩ずつでも前に進めるだけ進んでやる。それしかないわ。
そういうギリギリの自分がいま、もしかしたらいちばんじんせいでたのしいのかもしれない。ああ、やっぱりダメにんげんだなぁ。
ダメだったら潔く、修行僧の如く丁稚奉公に励みます。
sudokenさん ありがとうございました。
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