もし孔子がブラック企業の経営者だったら

論語を読んだ事がない人も、論語にでてくる有名な言葉はきっとどこかで聞いたことがあると思います。

2000年以上も前に中国で生み出された論語は儒教思想の原点として、日本に輸入され、日本人の倫理観・道徳観を構築する重要な要素となりました。


中国では近代化に伴い古い社会制度を廃止していったため、結局のところ最も儒教的な考え方が根付いたのは日本なのだと思います。

昔から存在する価値観や旧態依然たる慣習を大切にし、目立たず質素にたち振る舞うことが美とされる、論語的な考え方は、秩序を維持するという点では優れていますが、しかしながら上のもの・古いものに従い、目立つことができなかったら、いつまでたっても新しいイノベーションを起こす事はできません。

あまりにも急速にグローバル化とイノベーションが進展していく現代において、この論語的な考え方が日本の成長を妨げるひとつの理由になっているのではないでしょうか。かつては日本式経営と持て囃され一斉を風靡した日本を代表するメーカー企業が、軒並み業績不振におちいっているのもそのひとつの兆候なのかもしれません。

そしてそのしわ寄せをくらうのは、既存の社会秩序の維持するために搾取され続ける若者です。

「もし孔子がブラック企業の経営者だったら」では、もし孔子がブラック企業の経営者だったら言いそうな感じで翻訳していきます。このような日本人の根底にある儒教的な不気味さや滑稽さを、ブラック企業をテーマにしてわかりやすく浮き彫りにする一方で、これからも大切にすべき名言は名言でをわかりやすく表現することで儒教的価値観を見つめ直します。


過去にFacebookページでも更新していましたが、改めてブログにも公開していきたいと思います。

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