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大企業のスタートアップ支援って要はイノベーションの下請けってことでしょ。

起業論

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大企業によるスタートアップ支援、インキュベーション支援、そういった声がよく聞こえるようになってきた。

カネとヒトが有り余っている大企業が、活力や創造力若きスタートアップを支援して新しい事業を創りだす、実に見事なコラボーレーションではないか。

先日もそういうインキュベーションプログラムをやるから、参加しない?
と誘われたので。興味本位で参加してきた。


世界的にも誰もが名前を知っている大企業なだけに、これからはスタートアップを支援します!と大それたことをいうからには、後発でどれくらい気前の良いことをしてくれるのかな?!

と思って期待半分で行ったら、

やれ、インタビューや面接のシーンをビデオで撮りたいだの、うちはもう使ってるのがあるっちゅーに、自社のクラウドサービスにまずは登録が義務だの、企画書を本社に提出するように英語で作って提出しろだの、言ってくるわで、

そんで、僕はまぁ、起業家なので、自分の事業をどうしたいこうしたいとか言うのは当然語るわけだけど、逆にあなたがたは具体的にこれから何をどうやって支援していくつもりなんですか、と一応聞いたら、これから一緒に考えていく、会社との事業のシナジーを活かすとか、事業計画の支援相談を受け付ける、とか言い始めて、もうね。


そもそも、あんまりみんな言わないんだけど、大企業の新規事業担当とかの部署とかにいる人たち、って一般的には主力部署では、仕事ができないから、そこに送り込まれてるような厄介払いされた人たちなんですよ。なんかまぁ、でも変わってるから、とりあえずそこいればなんかオモロイことになるかも。的な。

だから他の部署の人たちからすると、会社の利益を食ってふらふらしてて、わけもわかんない赤字垂れ流して、好き勝手やって何も数字がでてこない。実に不愉快な存在。

そんなもんだから、例えば、じゃあ実際にベンチャーが期待するような、大企業の広範な販売チャネルとかネットワークとか、そういうのとの連携を期待していくと、組織の論理の中での非力さにがくぜんとするわけですよ。


考えてみ? その大企業のバリバリの現場で営業とか預かってる人間が、これからはスタートアップ支援なんですよ〜とか言って、普段なにしてんのかよくわかんない部署の人間が、クソ生意気なガキをつれてきて、スカスカのプロダクト見せて、これで一緒に提携しましょう〜熱いッス俺たちの日本を元気にしたいデスとかなんとか言ってきたら、お前、それ、売るか? 主力製品に採用するか?


するわけないじゃん。担当レベルの評価基準ないでしょ。で、それしたら、何の人事評価があるんだ? 一応いいですねとはいっておきますが、ってポーズだけで終わるに決まってんじゃん。

仮に奇跡的に、じゃあやりましょうか、という流れがあったとしても、導入実績がないだの、法務がどうのこうの、セキュリティがどうのこうの、そんなものすごいフローのめんどくさいやりとりを粘り強くやってくれる腹を据えた人間なんて無能の寄せ集めの新規事業部署には、おらん。
いたとしても、そこまで気合の入った人間は、さっさとやめて自分で会社つくるし、まずあるいは、支援している側に早晩引き抜かれるでしょう。

なんで、結局よくわかんない人たちが、インキュベーターみたいなまたこれも胡散臭い人たちから予算むしられてカモになって、事業計画のセッションとか開いて、懇親会だのセミナーだの、お茶濁して、


いやぁ、スタートアップ支援してますね俺たち、ちゃんちゃん。


次の査定では評価あがるかな?でおしまい。


だもんで、そういうよくわからないインキュベーションイベントだの、トークセッションだのなんとかで行くと、


特に仕事があるわけでもないんだけど、一応部署の偉い人だからで、とりあえず来ましたみたいな、おっさんたちがふらふら、ニヤニヤしてるのを見て、もう俺はげんなりするわけですよ。

あーどうせこの後、多分残業申請付けて帰るんだろーなーとか。

こっちは、この時間だって給料出てないわけで、ネタがないか血眼で探してるわけでさ。


俺たちは、お前ら査定のための養分じゃねえ。


なんか、もう、思うんだけど、大企業のインキュベーションプログラムとかに参加っていうのがすごい不毛。


要は、あ、どうも、じゃこういう感じでイノベーションしてください、っていう下請け感覚なんでしょ。


すげー無意味。


そもそもスタートアップとかそういうのって、ゲリラであるべきだと思うんだわ。もともと誰かが持ってた既得権益を破壊的イノベーションで奪いにいくわけだしね。

当然、そう簡単にはいかないわけで、しぶとく泥をすすって、局地的な勝利を散発していって、そのうちにもう資本と人をどれだけ積んでも、取り戻せない確固たるポジションをつくる、的なのが戦い方なんですよ。


そうじゃないと、やっぱ資本とか人材が厚い大企業にはいずれまけるんだよね。


それを、はなから、ご支援してくださぃ ご主人様ぁあふぅん なんて、言ってるのって、すげーダサいわ。今日日どの面下げて、そんなイノベーションプログラムに選ばれました、って言えるんだろう。


補助輪付けて自転車こいだってろくな事にならない。


僕は一切大企業とかに期待してない。

大企業はパートナーではない。彼らは、我々の養分である。

我々は、最新鋭の兵器や装備に身をまとった正規兵ではない。

ボロボロの服に身をまとい、AK-47を持ったゲリラである。

だからこそ多くが散りゆく定めではあるが、其の中でも数少ない果敢な人間が、

ただ、誰しもが成し得なかった圧倒的な偉業ができるのであって、


そうあることに誇りを持ちたいわ。


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