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HARD THINGSとかいう本が涙なしには読めないとか言われてたから読んだけど、ハードな部分がカバーの材質くらいしかなかった件

起業論

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HARD THINGSという本がフィード上で「涙なしには読めない・・・」「起業家あるあるすぎる・・・」とか界隈で話題になっていたので、

HARD THINGS
ベン・ホロウィッツ
日経BP社
売り上げランキング: 38



これは自称起業家のニートも話をあわせるために読んで、ドヤらなければ・・・と思い、慌てて買って読んてみたのだけれど、これがびっくりするくらいクソ本で、僕のFacebookとかで涙なしには読めないとか言ってる人たちは、「まさかとは思いますが、あなたのやっている「会社」とは、想像上の存在に過ぎないのではないでしょうか。」とか思わず言いたくなるくらいHARD THINGSな要素がなくて、もしかして俺は違う本読んでるのでは?! と思わずカバーを外してタイトルを確認したら、確かにタイトルは合ってたけれど、硬い材質のハードカバー本だったことに気づいて、ハードシングスのハードってこういうことかwwwって一人爆笑してた。



そもそも、HARD THINGSとかかいてあるけれど、読んでいくと冒頭からマイワイフとの大学時代の合コンでの出会いのエピソードみたいな話をグダグダと書いてあったあと、50ページ目くらいであっさり創業した会社が上場してその後も1600億円くらいで会社が買収されるので、

わかりやすく、我々底辺層に例えて言うと、大変だと言っている内容が、来年の給与が年収2800万になるか、年収2200万円になるか、不安で夜も眠れない・・・本当に辛い・・・ 一昨年買った豊洲と青山のタワマンの資産価値が震災の影響で2割くらい目減りしそうで辛い 本当に辛い、この苦しさ伝わる!? みたいな話を商社マンに聞かされるくらいの感覚みたいな話が延々と書いてあって、こんなのをHARD THINGSとか言われると、我々 非正規底辺層の人生などこの人らにとっては空気中のバクテリアと同じくらいの価値にしかないのでは!? っていう感じで呆然とする

ちなみに少しフォローをしておくとこの本を書いている人は起業家や投資家として様々な経験をしている有名人で、自分の実体験に基づくtipsは、なんとなく役に立ちそうなことは書いてあるけれど、やっぱりこれはアメリカンドリームの会社の話だなぁという感じで、残念なことに日本の会社ではイマイチ使えないのでは?という内容が多い気がする。

だいたいCEOなどというケッタイな肩書は、日本人のメンタリティ的にはあまり受け入れられないないしね。

そもそも会議室に皆を呼んで、You are fired!ってレイオフみたいなシチュエーションとか、創業社長が追い出されて、別の人が社長にくるとか、日本にはあまり文化としてないし現実感わかないね。

実際問題、有るとしたら、あまりにもダメな社員に解雇の話をちらつかせて面談の話をしたら、レコーダーで録音されていて、そのまま労基に駆け込まれるとかの方がまだどこかで漏れ聞いた話で現実味ある。

あとそもそもここにかいてあるような内容を「これこれ、わかるわかる・・・!」などと言えるヤツは果たしてどれくらいいるのだろう? ちなみに、僕としてはまだまだそういうステージにすら、あがってないのでやっぱり単に経験したことのない苦しみを、文章で把握するというのは難しく単にSOFT THINGSに見えるだけなのかもしれない。

周辺界隈の末端スタートアップで起きるHARD THINGSは クソみたいにくだらなくて、終わってることの方が多い。

出社の定時を10時にしようとかで、エンジニアから謀反起こされて会社を二分にした対立が起きる、とか
家賃の金がないので二段ベッドのシェアハウスで雑魚寝してて、朝出社すると代表がオフィスの端で丸まって寝てるとか、AWSで意味不明な金額の請求が来てパケ死するとか、雇用したはずのエンジニアがいきなり音信不通になって行方不明になるとか、辞めていった社員が、次の職場の社内ブログで前の会社についてボロクソに書いてはてブで賞賛されてるとか、すごい経歴を持った人が面接に来たのでウキウキして採用したら何も仕事しないで金を持ち逃げする真性のどクズで経歴も詐称だったとか、とりあえず建て替えたクレジットカードの支払いが3桁万円を超えるとか。あまりにお金が無くて代表がコールセンターにアルバイトしにいって生計を立てるとか、オフィスを追い出されて住所不定無職ならぬ、住所不定の法人になるとか、社会保険未加入というか、代表がまさかの無保険だったので加入もクソもなかったとか。ブログを書いていたら、はてな民がブラック企業乙とか言って炎上して、上場企業でもないのに、叩かれるとか、メディアでよく見るあの有名な業界人から友達申請が来たぁ嬉しいなぁ と思ったら、裁判所で会いましょう、みたいなメッセージが来たとか、 買収したいみたいなオファーがあって、デューデリを受け入れたら、あっさり其の会社が同じ事業をやり始めたりとか、なぜかいきなり投資家が5割近く株式シェアを持った段階で共同創業でスタートで始めるドン!みたいなことになってるとか、動くはずだった製品がまったくできてなくて、それっぽい画面と一部のボタンだけをつくってさもそれっぽくシステムが動いているように見せかけて資金調達をするとか、とりあえずさも製品やサービスがあるように話してるけど、本当はまだ何も中身がなくて、とりあえず契約だけ結んで来て、後からそのお金で商品をつくって事なきを得るとか、会社の口座に数千円しかお金が無いけど、今月末に支払いがあって投資家にその事実を悟られることなく資金調達をしなければ帰れま10みたいになってるとか、リリースが間に合わなくて友達の結婚式の披露宴の会場でノートパソコン開いてコード書いてるとか、莫大な費用と時間をかけてつくったシステムが全く動かないとか、難しくて誰も使えないとか、いわゆるスタートアップで言うと、そういうところの方がHARD THINGSな感じがする。


実際に界隈で漏れ伝え聞くこういう話とかを聞くと、とても他人ごとではないので、将来うーんうーんってトラウマになって、多分いつの日が冷や汗で起きるかもしれない。

まぁ、でもそもそもラッキーなことに、日本だとどんなに落ちぶれても命取られることもないし、そもそも事業を起こす事自体が珍しいことではあるので、ランディングの仕方さえ間違えなければ、いくらでも再起できてしまうし、結構経歴自体が得難い経験なので、雇われに戻るとしても割りと普通に良い給料を貰えるサラリーマンになたり、落ちこぼれてもまあコンビニバイトでもすりゃ月20万くらい稼げて食ってけるしね。おっすおっすオラワープア、よろしくな!みたいな感じでまた最初からやればいいんだし。こんなリスクのすくない国はないよ。

ふと気がついたのだけど、起業家という職業としての正しいメンタリティって他の職業で何に似てるのかな−って考えたらこれは、なんていうかやっぱりテロリストが一番近いんではないかと思うのだよね

自分の主張や主義を実現するのに、破壊的な選択肢を問わず、最小限のリソースで最大の社会的インパクトを最速で与えるそしてそのためには手段や犠牲は問わない、っていうメンタリティがテロリストに重要なメンタリティだとすると、起業家に必要なメンタリティとかまさにそれだと思う。

いやさ、テロリストとかもさ、知らないけどさ、

よーし、お父さん今週いっぱいテロしたから、週末は家族で遊園地に行こうか とか、今日体調悪いからテロ休むわー。有給申請していいっすか?とか、私は前の職場で前年比30%増のテロを出し、今回の職場でもテロでも成果を云々とか多分やってないと思うんだよね。

やっぱ目を爛々とさせつつ、ここはこう、こう来たらこう散る、俺が死んでもお前が行く、ここで死ねたら本望だ、みたいな感じで努力しても結果が出るかもわからない、周りからお前らほんとにそんなことで世界が変わると思ってるのかよwwってバカにされたり怪しい集団だと思われながら、ところで日夜策略を練りつつも刹那に訪れる休息で、この肉うめーな、みたいな感じの人生だと思うんだよね、僕は不器用だし、能力もないから、そうやって捨て身で行くしかないよね。


あと、テロリストっていうのは、結果出さない限りはテロリストって言われないしね。ただの危ない無職のおっさん。起業家も、成功しなかったらただの無職とか自称会社役員とか扱いでそれでテロップが流れるっすよ。

まぁ、僕としてはいたって社会的に真面目に生きているし、、この国ではテロリストなんかになって拘置所いくよりは、起業家の方で成功してヒルズ(笑)にでも住む方がよかろうと思って、起業家(自称)だけどメンタリティ的にはトラックに爆発物積んで突っ込んでるテロリストとあんまり変わってない気でやっとるわけです。

でも本に書いてあるとおり、希望と絶望が入り混じってジェットコースターみたいなストレスフルな毎日があることは疑いようもない事実なわけで、眠れない夜、バーでウィスキー片手に記憶を飛ばすほどアルコールで酔いつぶれるみたいな、雰囲気あるかっこいいエピソードがあればいいと思うのだけど、実際問題現実は毎日ストレスとプレッシャーのあまり深夜の日高屋 いびきを掻いて寝てるホームレスっぽい人の横でホッピーセット飲みながら、もう俺とか絶対経営者とか向いてない・・・向いてない・・・向いてないと半泣きになりながら、一人べろべろに酔いつぶれているのが私です。

でも、こういうのHARD THINGSかって言われると、これが、まぁ、テロリストみたいなメンタリティを持ってやってると、楽しいよね。そもそも捨て身で失うものがない。同じような環境な同志がいて、死線をくぐる仲間がいて、自分たちのサービスや製品をつくってくれるお客さんがいて、投資してくれて期待してるって言ってくれる人もいて、最高にハッピーだよ。こんな幸せな人生はないね。


正直、ハードだという要素が何も無くて、なんでもっとみんなやらないんだろ。どうせ今のまま生きてたってたいした人生歩まなくない?? 牛丼が値上げしたとかマクドがどうのこうのでゴチャゴチャ大騒ぎする人生って虚しくない? みたいな感じで思えちゃって、積年の恨みを晴らすがごとくいつまでもはてなでブラック企業ガー労働基準法ガーととか言って、赤の他人の労働環境にまで粘着してしょぼいサラリーの鬱憤を晴らすような人生を歩むのだったら、リスク(笑)を背負って、自分自身で人生と市場を切り開いて、どんな結末になろうが、いつの日かぼんやりとグラスを眺めながら、、俺たちね昔、会社を立ち上げたことがあるんだぞ、って言える人生は何よりも絶対の価値があると思うね。


幸いなことに、今のところ僕は死んでもなく、成功してもなく、運良く生き延びていて、妄想テロリスト、

自称会社役員の域はでてないのだけど、次のステージを目指して自爆トラックで驀進するのみですわ。


そう、これは僕の聖戦、僕らのジハード、そして僕たちが起こす革命。

HARD THINGSの世界へようこそ!

HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか